紅茶の選び方

紅茶とは

紅茶 日本茶 中国茶
これらはすべて同じルーツを持ち、つばき科の常緑樹で学名:カメリア・シネンシス(Camellia Sinensis)という『茶の樹』の葉を原料にしています。

成長したお茶の樹から葉を摘み
発酵、乾燥させたものが紅茶です。

セイロンティーとは

その昔、『セイロン』と呼ばれていた
スリランカで栽培されている紅茶、茶葉をすべて総称してセイロンティーといいます。このセイロンティーには世界的にも有名な5つの産地があります。それぞれの産地によって特徴がありそれがまた紅茶の魅力を味わい深いものにしています。

紅茶の等級

等級(グレード)とは茶葉の形状や大きさを分けるための表示です。美味しい紅茶を味わうためには茶葉の大きさに合わせた蒸らし時間が大切です。そのため紅茶は仕上げにふるいにかけられ等級区分(グレーディング)されるのです。等級に世界基準はなく生産国や茶園によって異なっています。

紅茶の選び方

紅茶は茶葉の産地、グレード(等級)で味わいや香りが異なります。まずは産地の特徴から好みのタイプを選び次にその産地のグレード別に見ていきましょう。基本的に大きな茶葉は軽い味わい、細かくなるにつれ濃くしっかりした味になります。ストレートティー、ミルクティー、アイスティー、渋みのしっかりしたもの、まろやかなもの、すっきりしたもの。ぜひ楽しみながらお好みの茶葉を探していきましょう。

TEA LENTEEの紅茶

気候と風土に恵まれた環境で一年を通して良質で安定した味わいの茶葉が栽培されるスリランカ。茶園より直接、独自のルートで少量づつ仕入れを行っていますのでいつでも新鮮な紅茶を楽しんでいただけます。スリランカ政府認定の熟練ティーテイスターが産地やグレードごとにテイスティングした選りすぐりの茶葉を取り揃えていますのでお好みの味わいと香りの紅茶を見つけることができます。

NUWARA ELIYA

Delicately fragrant
繊細な香りヌワラエリヤ

イギリス植民地時代の名残を残す避暑地として知られる高原の街。ウバとディンブラの中間に位置するスリランカで最も標高の高い1,800~2,000mの場所で栽培されるHighGrownTea。昼と夜の温度差が激しく霧が出やすい環境が良質な茶葉を作り出す。発酵度が低く、淡く明るいオレンジ色で清々しい渋みと芳香な花の香りはセイロンティーのシャンパンと呼ばれるにふさわしい。

UDA PUSSELLAWA

Exquisitely tangy
洗練された渋みウダプッセラーワ

中央山岳部の東側、ヌワラエリヤとウバの間に位置し標高約1,300~1,600mで栽培されるHighGrownTea。気候はウバ地方に似ているが冷たく乾燥したモンスーンの影響でウバとはひと味違った味わいを持つ。透明感のある明るいが少し濃いオレンジ色で花のような繊細な香りと穏やかなコク、マイルドな味わいが特徴。

UVA

Exotically aromatic
異国風な香りウバ

世界三大銘茶のひとつとされ標高1,300m以上の高地で栽培されるHigh GrownTea。タンニンが多くPUNGENTと表現されるきりりとした濃厚な渋みと深く厚みのある強い味わい。濃い紅色で独特の豊かな香りが特徴。クオリティシーズンに摘まれる茶葉には独特なメントール系の香りが現れる。

DIMBULA

Refreshingly mellow
すっきりまろやかディンブラ

ウバとは反対側にあたる標高1,200~1,600mの高地で栽培されるHighGrownTea。高地産としてはタンニンが少ないため渋みが少なく口当たりの良いオーソドックスな紅茶。味、香り、濃さのバランスがよくストレートティー、ミルクティー、アイスティーのすべてを美味しく飲むことができる最も有名なセイロンティーの女王。

KANDY

Intensely full-bodied
豊かな風味キャンディ

スリランカ中央内陸部、かつてシンハラ王朝が栄えた古都キャンディを中心とした平原部の標高700~1,400mで栽培されるMediumGrownTea。『セイロンティーの父』スコットランド人ジェームス・テイラーがスリランカで初めて紅茶の栽培に成功したセイロンティー発祥の地。鮮やかな紅色をした美しい色が特徴で渋みが少なくコクと甘みがある軽い飲み口。タンニンが少ないのでクリームダウン(濁り)を起こしにくくきれいな色が楽しめアイスティーには最適。

SABARAGAMUWA

Exceptionally stylish
洗練された気風サバラガムワ

スリランカ内陸部の中央山脈南西側、ルフナの北に位置し、豊かな自然、文化遺跡、秘境などが多様性に富んだ地形を形成し、宝石が採掘されるラトゥナプラがあることで知られる。標高600m以下の低地で栽培されるLowGrownTea。ルフナ同様、低地産特有の茶葉はサイズが大きく黒っぽいのが特徴で水色は濃く深いコクがある。キャラメルや蜂蜜のような香りを持ちしっかりした豊かな味わい。

RUHUNA

Distinctively unique
独特なユニークさルフナ

スリランカ東南端、標高200~700mの最も低地で栽培されるLowGrownTea。”ルフナ”とは現地シンハラ語で『南』という意味。高温多湿な南部の気候と土壌が作り出す独特のスモーキーフレーバーと茶葉の黒さが特徴。深く濃い紅色で渋みは少なく、力強く濃厚な味わいは特に中近東諸国で絶大な人気。

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主な茶葉の等級(グレード)

最も基本的な等級はOrange Pekoe(オレンジペコー)、O・P(オー・ピー) などと表記されています。ペコーとは中国語で茶葉の芽の白い産毛を意味する白毫(pak-HO)に由来し、紅茶が中国から英国に渡った際、茶葉のことをペイハォ、ペホーと伝えられ、それが訛って英名でペコー、ピコなどといわれるようになったようです。オレンジの語源はその昔、中国人が茶葉の香り付けにオレンジの花を使ったとする説、ヨーロッパへ茶葉の輸出の権力を持っていたオランダのオラニエ=ナッソウ家(House of Orange-Nassau)に由来するという説、紅茶を淹れたときの色が鮮やかな橙色であるからという説、茶葉が明るい茶色でオレンジがかっているから。このように諸説様々ないわれがあり紅茶の歴史の奥深さをかんじることができます。

Orange Pekoe

芯芽の次に若いフルリーフを細長くねじった茶葉。産地の違いに応じて様々な特徴を持つ。

Broken Orange Pekoe

OrangePekoeを細かくカットし、味、香り、濃さのバランスが良い最もポピュラーなサイズ。

Broken Orange Pekoe.1

低山地で採れる茶葉が大部分を占めねじれたセミリーフでマイルドなモルトテイスト。

B.O.P.Fannings

Broken Orange Pekoeをさらに細かくしたもの。味も濃さも強くミルクティー向き。

Flowery B.O.P

一番先端にある芯芽(チップ)が多く含まれる茶葉。葉っぱになる前の柔らかな部分が混ざることによって紅茶の味わいがまろやかになる。

Flowery B.O.P.1

Flowery B.O.Pタイプよりさらに芯芽(チップ)を多く含んだ良質な茶葉とされる。

Flowery Pekoe

PEKOEタイプの茶葉に芯芽(チップ)が多く含まれている。FはFloweryの略で花のような香りを意味する。

Pekoe

OrangePekoeの下にあるしっかり成長した葉をカールさせた繊細なライトタイプ。

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